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2009年8月

宮津街歩き  海の城下町を歩く

伊根から再び天橋立に戻り、鉄道で宮津に着く。次の特急まで一時間。折角時間があるので観光協会によってみどころを聞く。

レンタサイクルを使って20分くらいのところの金引の滝というところをすすめられたが、午前中嫌というほど自転車に乗っていたので丁重にお断りをした。

まちなか散策マップというのをいただいて駅周辺を歩くことにした。

宮津市は江戸時代に細川藤孝、忠興が城を築いたのが始まりといわれてる。一度消失したものの京極高知により再建。以降天橋立に近いことから観光の町、そして西廻り航路の港町として栄えたとのこと。

名前だけは知っていたが、宮津といわれて出てくる代名詞が思いつかない。先入観がないだけに、何かを発見したときの楽しみにつながる。

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駅からまっすぐ伸びている駅前通りに沿って商店が並ぶ、典型的な地方都市といった感じだが、それが懐かしさすら覚える。

どこまで回れるかわからないので、最初のうちはちょっとしたものでも写真に収める。

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一色稲荷は丹後守護一色氏が細川忠興方に殺されたが、一色氏の怨霊に対し恐れをいだき、その鎮魂のためにつくられたといわれている。

大手川をわたると市役所がみえる。それにしても古い建物が目立つ。手前の銀行はなんでも現存する信用金庫の中では3番目にふるいものらしい。

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途中でこんなものを見つけた。一応天蓋がついているからアーケードといっていいのだろうか。

そうこうしているうちに駅前通りは急に細くなってしまい、マップにのっている今林家住宅を目指し左に曲がる。

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国の登録有形文化財で元縮麺問屋。

そこからもう少し進み桜山児童遊園のほうへ進むと木造の長屋があった。

当然普通に生活している人がいるので写真をとるべきか迷ったが、なんか惹かれるものがあったので載せてしまった。あと50年くらいこのままの姿だったらこういうのも文化財になったりするのだろうか。

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再び駅前通りである本町通りに戻り、先ほどとは反対側の西堀川通りを進むと木造3階建ての旅館が見えてきた。特に文化財とかではないようだが、歴史を感じる。

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この通りの一本裏側には300年の歴史を誇る醤油屋がある。

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さらに近くには旧三上家住宅という重要文化財で宮津を代表する商家がある。

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このへんはちょっと一本裏にはいっただけで、雰囲気ががらりとかわる。

生活感漂う小路である。

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ここから国道176号まででると潮の匂いがしてくる。宮津桟橋近くにある集積地や市民体育館など今風の建物の向かい側の建物に衝撃が走った。

昔の日本映画にでてきそうなこの佇まい、白黒の画面のなかにはいっても違和感が全くなさそうで、かつまわりの重要文化財級の建物より古臭さを感じてしまう。

というよりザ・昭和のバスのりばといったほうがいいかもしれない。

この乗合バスという表記がたまらなくいい。これで有線から演歌が流れていたらかなりヤバイ。なんか模型にしてもってかえりたいくらいの光景だった。

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木造の教会があった。教会というと白い建物という勝手なイメージをもっていただけにインパクトがあった。

ちなみに宮津にはカトリック宮津教会という、現存の木造教会では2番目に古い明治29年に建てられた教会があるのだが、見た目こちらのほうが古く感じてしまうのは気のせいだろうか。

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さあそろそろ駅に戻らなければ。一応宮津港にも寄ってみた。時間があれば海の幸をいただきたかったが。

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ゾーン切符をもっていたということもあって、途中下車して宮津の町を歩いてみたが、今までだったらせいぜい駅前の喫茶店でコーヒーでも飲んで時間を潰していただろう。

先にも書いたが宮津という町に先入観が全くない状態で、1時間歩いただけで充分中身の濃い時間をすごすことができた。人によって何もない古い町としか映らないかもしれないが、自分には壺にはまった街だった。

舟屋の町 京都・伊根②

  次の天橋立行きのバスが来るまで2時間。

今回は街歩きではなく、自転車を借りて伊根の町を回ってみることにした。

車1台通るのがやっとの狭い道を進む。ここはバスも走るため、対向車との行き違いをスムーズにするため、バスの前を先導車を走らせて対処している。

いよいよ伊根の入り口だ。

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街並みを抜けると坂道を駆け上がる。

古い家と家の間から紺碧の海が見える。

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伊根小学校を過ぎたあたりから、いままで横をすり抜けてきた街並みと伊根湾を見渡すことができる。やはり海越しにみないと舟屋はわからない。

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海は凪いで、波音すらあまり気にならない。たまに車が通る時とカモメが啼いているくらいで、あまりに平和すぎる光景だ。

ここでボーッと何時間も居たくなるほどだ。

漁港に立ち寄る。ここにきて海に照り返す日差しが眩しい。

魚を狙って鳶や烏が旋回している。

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再び道へ引き返す。まもなく正午。

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その中の一軒で舟屋を無料で公開してくれているところがあった。

中にいたお婆さんに許可を得て、見せてもらった。

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「どうぞ、ご自由に」特に説明があるわけでもなく、お婆さんも道の反対側へいってしまった。よく考えてみたら、突然よそ者が人の家に上がりこんで写真を撮っている訳である。

お金を取るわけでもなく、といって観光地化もしていない、普通に海側には洗濯物も干してあって、軒先には煮干が干してある。当たり前のことに気づいてしまったが、自分は観光でここを訪れているが、ここに住んでいる人は、いつもと変わらず、ここで生活しているのだ。

たまたま舟屋群という時代を超えて変わらず残った文化があるだけで、生活する場所と観光地というギャップを、町全体が何も変わらないことで、さりげなく埋めているような気がした。

今までいくつか宿場町や重要文化財や保存地区を訪れているが、たまに観光地化しすぎてがっかりすることがある。

また何年かあとに訪れてみたい場所だ。これからもこの佇まいは変わってほしくないと思うのはよそ者の勝手な感想だろうか。

それほどまで、このさりげない光景が気に入ってしまった。

もうすぐバスがやってくる。去りがたいが、もう一度伊根の街並み全体を目に焼き付けるため、高台にある舟屋の里公園にいくことにした。

死ぬかと思った。

下から見上げてなんとかいけるだろうと思った坂道は、自転車で駆け上がるにはあまりにも自分の体力を超えていた。

それでもここまで来たからにはと、太ももがつりそうになりながら、息も絶え絶えに道の駅にたどり着く。だいたいこんなところに自転車でくるやつなどいない。

哀れみに近い視線を浴びてしまった・・・・

それでもこの美しい景色を目に焼き付けてから、風を切って坂道を駆け下りた。

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